シュノーケリングして考える生物多様性

シュノーケルして考える生物多様性

コタキナバルでのシュノーケリングでは沢山の生きものを見ることができ、その命のパワーに感動する人も多いと思います。実際に「サンゴ礁ボートシュノーケルツアー」に参加していただいたお客様のほとんどの方から「生きものの素晴らしさ美しさ、みなぎる生命力に感動した」という感想をいただきます。

近年、ボルネオのサンゴ礁やジャングルなど、この素晴らしい自然も急激なスピードでダメージを受け、「絶滅危惧種」に登録される生きものが多くなってきています。
テングザルオランウータンも「絶滅危惧種」とされています。)
地球上のある種の生きものが絶滅するとバランスが失われ、巡り巡って私たちの快適な生活にも影響を及ぼすのです。

ここで「生物多様性」がキーワードになります。

生物多様性とは、自然の生きものは多様な遺伝子、多様な種、多様な生態系で構成されていてバランスを保っていることをいいます。このバランスがとても大切になります。

シュノーケリングで見られる生きものは、それぞれが別々に暮らしているわけではなく、お互いに競争したり助け合ったりして生きていて、その姿は、とても感動的です。

例えば、「シュノーケリングでクマノミを観察しよう」のページでも触れましたが、クマノミはイソギンチャクと共生しています。クマノミが絶滅してしまうとイソギンチャクもストレスを受けることになり、やがては絶滅の危機に瀕してしまいます。イソギンチャクが絶滅すると、イソギンチャクに食べられるはずだった植物プランクトンや小魚などが増えていくでしょう。この様な連鎖が巡り巡って、鮭やマグロの漁獲量が減ったりすることも考えられます。さらに、鮭が産卵する場所であったはずの川の生態系が崩れてしまい、その鮭を餌にしていたクマの食料が減り人里に下りてくる…。

ボルネオ島で起こった小さな変化が、バランスが崩れるきっかけになり、遠く離れた日本での環境の変化に繋がることが考えられるのです。生物学的な多様性がバランスを失わず、共存している状態こそが健康な状態で、生物多様性があるからこそ私たちの生活が成り立っているのです。

素晴らしい自然を感じた時に、20年後も同じであってほしいと誰もが思うものです。そんな願いを抱かせるようなコタキナバルでの「サンゴ礁ボートシュノーケルツアー」をお楽しみに!

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