コタキナバル沖で発生する赤潮について

コタキナバル沖で発生する赤潮について

ニュースなどで「赤潮(Red Tide)」と言う言葉をよく耳にすると思います。
コタキナバルの海でも時期によって赤潮が発生することがあります。12月~5月ごろの雨季と言われる季節です。

この時期のコタキナバルは風が北から吹くようになります。「雨季」と言っても雨が一日中降ったりすることは少なく特に過度な心配をする必要はないでしょう(コタキナバルのシーズンについて)。

但し、ウォーターアクティビティをする際、シーフードを食べる際には少し注意が必要です。

北からの風が吹くことによって潮も北から入ってくることになります。北からの潮はコタキナバル周辺の水温を4~5度ほど下げます。
このことがある種の植物プランクトンの発生にとって好条件となり大量発生の要因の1つとなる場合があります。この植物プランクトンが大量発生すると赤褐色の細胞色が目立つようになり赤潮を形成します。植物プランクトンの大量発生が進行するとバランスが崩れ植物プランクトンの大量死を招きます。その死骸をバクテリアが分解するときに大量の酸素を消費し海水中の酸素量が不足するので魚が生きていくことができなくなります。

赤潮の原因となる植物プランクトンの中の数種類は「有毒」な場合があります。有毒な場合には神経毒のサキシトキシン(青酸カリの10,000倍もの毒)を生成します。
ハマグリやイガイなどの貝類の一部は体組織にサキシトキシンが貯まる構造で、その貝を食べたことによってコタキナバルでも死者が出ています。(※このサキシトキシンは熱処理で神経毒素は壊れません。)

赤潮が発生した時には貝類を口にしないこと、シュノーケリングなど海のアクティビティをする場合は、ガイドや海洋公園本部の指示を守ることが大切なことです。

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